外国のアーティストを迎えて行う特別授業も今回で19回目になりました。今年6月以来定期的に留学コースの指導を見ていただいているイギリス人アーティストのサム・ストッカー先生が今回は“インターベンション・ワークショップ”と題してとても興味深い授業を行ってくださいました。
①そもそも「インターベンションってなに?」とお思いの方は多いのではないのでしょうか。インターベンションは辞書で調べると「介入する」なんて意味があります。なるほど、何かに介入したり影響を及ぼしたりする作品ということか、ふむふむ。…なんてなんとなく理解したつもりになっていましたが、サム先生は今回のインターベンションのテーマに近いアーティストの作品画像をたくさん用意してきてくださり、生徒と共に興味津々で見入ってしまいました。だんだん理解してきたぞ!
②今回は海外ではよく行われるグループ・ワークで3〜4名で1グループになり制作をしました。事前に共通テーマを生徒から募集した中から選んだ『誘惑』に合うと思ったイメージをプリントしてきており、まずはみんなが持ってきたイメージを壁に貼り、他の人が同じテーマからどんな事を思ったのかを見ます。サム先生は、1人でこれだけのイメージを見つけて来るのは大変だけど、グループで行えば、短時間でたくさんのアイデアが出せる、とグループワークの良さを気づかせてくれます。
更にアイデア出しをして、各グループで制作に入ります。普段と違って人と常に意見を交わしながら進めることにみんな戸惑いながらも楽しそう。
③インターベンションに大事な場所選び。今日は学院の都合上、教室内か階段と階段の踊り場、という制限はあったものの、しっかりと場所選びをし、制作を始めました。お昼休み前に各グループがなぜその場所を選んだのかと、どんなものを作ろうとしているのか、をみんなで聞きました。
今日は1日でかなり大きな作品を仕上げる、ということで、みんなお昼休みもご飯を食べたらすぐに制作を始めていたようですね。
④午後も作業を続け…作品完成です!各グループの作品をみんなで廻り、話を聞きます。中にはパフォーマンスも作品の一部として見せたグループもいました。『誘惑』という一つのテーマでそれぞれが作品を作りましたが、一つとして似た雰囲気のものがない事に驚きました。しっかりとそれぞれのグループのアイデアが出た魅力的な作品になりました。
サム先生、今日は本当におもしろいワークショップをありがとうございました。
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本日はすいどーばた美術学院に提携校であるUCAのルーク先生が来校し、留学コースの受講生対象にUCAのインタビューをしていただきました。
すいどーばたでのインタビューは他のフェアと比べ時間に余裕をとっているので、しっかりと作品を見てもらえるところが良いですね。
講師陣も立ち会い、作品を見ながらどんなところをもっと伸ばしたら良いか、改善点があればどんなところか、などアドバイスをもらいます。インタビューでもらったアドバイスは今後の指導に反映させていきます。
2014年9月入学のイギリス受験期間は始まったばかりです。まだまだ準備する時間があるので、より良いプレゼンを目指して頑張りましょう!
ルーク先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
今回17回目となる留学コースの特別授業、今日はイギリス人アーティストのサム・ストッカー先生をお迎えしました。
①サム先生はファインアート専攻なのですが、ご自身の作品に建築物の要素を取り入れるそうです。 今回は“建築物”をテーマにまずいろいろなドローイングを体験してから、建物の中から面白いと思う部分を描いたりテクスチャーを写したりして素材を集めました。
②いつもの教室から本館の校舎に移動して別の建物を描きに行きました。本館は吹き抜けの校舎で今日は天気も良くドローイング日和でしたね。時間を決めて各自、校舎の中で気になるところを見つけてドローイングしました。
③一度教室に戻って、プロジェクターを使いサム先生が建物の要素を作品に取り入れているアーティストを紹介してくださいました。
④午後は午前中に集めたドーローイングなどを元に画面を構成し、作品を作っていきます。今回は水張りした紙か、キャンバスのどちらかを使い、平面の作品にしていきます。
構成を決める時にはサム先生から簡単なスケッチで良いので、10枚くらいパターンを考えてみて!と指示されました。サム先生のアドバイスで、みなさん積極的にアイデアを出せていましたね。
⑤最後に作品を並べて講評をしました。まずそれぞれがどんなイメージで作ったのかを発表し、その後先生とみんなで意見を述べました。
今回はサム先生の提案した建築物、から形や線を利用して画面を構成しましたが、普段自分では気づかない発見に繋がったのではないでしょうか?
初めて参加した体験入学の方も面白い作品ができていましたね。 サム先生、今日は素敵なワークショップをありがとうございました。
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本日はロンドン大学のゴールドスミス・カレッジの教員である、マーティン・コリーン先生をお迎えして、ワークショップを行いました。
マーティン先生はデザイン科の担当ですが、マテリアル(材料)の研究も専門とされています。
今回は、留学コースの学生は美術初心者からある程度の経験者まで在籍している、ということを理解頂き、アートをするために重要な言葉(現象)の説明と、実際に材料を使ってその体験をする、という全ての基本とも取れる、とても内容の濃いワークショップを行ってくださいました。
①まずは、プロジェクターを使い、言葉の説明。物質の変化、と聞くとなんだか物理のような難しい事を想像してしまいますが、マーティン先生は美術作品などの写真を織り交ぜ、みんなが理解しやすく説明をしてくださいました。
② 次に今回使う材料についての説明。実際にマーティン先生が実演してどのような材料なのかを紹介してくれました。
③ 材料を扱う前に、まずどんな形にするかイメージをドローイング。マーティン先生はドローイングやアイデアをスケッチブックに残す事の大切さをみんなに話してくれました。
④ さて、実際に生徒が材料を使い始めました!『わぁ!』と驚きの喚声が上がります。やはり、見ているのと触って、体験してみるのでは全然違うようです。初めて触る素材に始めは戸惑っていたようですが、だんだんと自分ならではの加工の仕方を探し出しました。
⑤ ある程度形が出来てきたところで、生徒どうして意見を交わします。始めにイメージしたものと比べてどうか、どうしたらもっと良くなるかなど作った後にも考え、残す事がとても大切です。
マーティン先生からもコメントを頂き、ワークショップは終了。
⑥ ゴールドスミス・カレッジについても紹介してもらいました。
ゴールドスミスはロンドン大学に1904年から所属しており、ファイン・アート、デザインの他にもシアター、パフォーマンスなど、多くのコースがあります。
中でも、デザイン・コースでは、グラフィック、プロダクトデザインなどを入学の時点で分けるのではなく、入学後にいろいろなデザインの分野を勉強できる仕組みが特徴的です。
また、ファイン・アートでは入学時から学生を一人のアーティストとして扱い、よりプロフェッショナルな意識で学べる環境を用意しているようです。
マーティン先生のお話から、『何を考えるか』完成作品のみならず制作過程をとても大切にしている学校だという印象を受けました。
マーティン先生、今日はワークショップを通してイギリス式の考え方を経験する本当に良い機会になりました。
ありがとうございました。
本日はカール・ランダル氏による春の特別公開授業を行いました。
留学コースの学生と一緒に、留学フェアでご案内した方やホームページを見て知った方など多くの方が体験参加していました。
①まず午前中は事前に用意しておいた2つの写真を組み合わせてそれぞれ絵を描いていきます。全く関係のない人物と背景の写真を組み合わせてみると…意外に不思議な面白さで魅力的な絵に!
②カール先生は一人ひとり回って話をしながら指導していきます。考え込んでなかなか進まない方やどんどん描いていく方、いろいろな方がいますが、それぞれに合わせてアドバイスをしてくださいます。午前中の目標はそれぞれの描き方でとにかく完成させること!なぜかというと、午後その作品を使うからだったのですが、なんとかみんな完成することができたようです。
③お昼休みを挟んで、午後は…午前中に描いた絵を他の人と交換してその絵と更に写真をミックスさせて、新たな作品を作っていきます。午前と違うところは、コラージュも可、というところ。もちろん午前に描いた作品は切ってはいけません。汚さないようにしてくださいね、と注意しながら手渡しました。
④みなさん最初は戸惑われていたようですが、だんだんと構成も決まって、楽しく制作していたようです。
⑤最後にみなさんの作品を順番に感想や作品へのコメントを言ってもらいながら講評をしました。普段他の人の作品とコラボレーションすることはあまりない体験だったようで、いつもと違う作風が引き出されたり、本人も意外な作品が出来上がったりしているようでした。見ている私たちも、同じ写真が人によって全然違う解釈で描かれているのを見てとても面白かったです。カール先生ならではの楽しいプロジェクトでしたね。
カール先生、ありがとうございました!
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ブリティッシュ・カウンシルで行われたUK留学フェアに行ってきました。今日も提携校であるUCAのブースで通訳などのお手伝いと本コースのご案内をさせていただきました。
東京で3日目のフェアでしたが、今日もたくさんの方が来場していましたね。
Gary Clough(ギャリー)先生は来場者の質問にとても丁寧に答えていました。私たち留学コースの講師もUCAのコースへの理解が深まった3日間でした。
もちろんUCAだけでなく他の美術系大学のブースも回って情報を集めてきました。イギリスは日本に居ながらにして直接、大学の先生に質問ができるのが良いところですよね。ただし、すべての学校が来日するわけではありませんので、興味のある学校があればインターネットなどで調べてみましょう。
今日は品川で開催されたSI-UK主催による留学フェアに行き、提携校であるUCAのブースでギャリー先生のお手伝いをした後、18:30~21:00にすいどーばた美術学院でのUCAインタビューを開催!
さて、すいどーばた美術学院で行われたUCAのギャリー先生によるインタビューのレポートを。
一人20分を目安にじっくりと作品を見て、話をしていきます。
ギャリー先生は、例えば学生が「私はグラフィックデザインをやりたい。」と言った場合、『ではあなたにとってのグラフィックデザインとはなんですか?』と質問します。このやり取りは聞いていてとても考えさせられました。
ギャリー先生いわく、『みんながイメージしているグラフィックデザインはもしかしたら違う専攻かもしれない、ファンデーションコースに入ったらゆっくりと実際に体験して、それからBAの専攻を決めることができるので、いろいろな可能性を試して欲しい』との事でした。
こういった質問はMAを目指す学生にも行われ、ギャリー先生の『なぜそう思うのか?』という問いかけは皆さんに考えるきっかけを与えたのではないでしょうか?
今回は2013年9月からの留学を目指す本コースの学生がこのインタビューに向けてポートフォリオを準備していたので、みなさんかなりレベルの高いポートフォリオを見せることができ、ギャリー先生からもとても良い評価を得ることができました。ほとんどの学生がそれぞれのレベルに合ったオファーをもらう事ができましたね。おめでとうございます!!
UCA情報ですが、インターナショナル・ファンデーションコースというコースがあり、9月スタートだけではなく1月スタートもあり、どちらも次の9月からBAに進学できる、という他にはないコース設定で、ちょっと9月スタートには準備が間に合わないという方はまだ1月スタートを目指すことができます。また、学生15人に対して先生が1人という設定を設けているところもこのコースの魅力ですね。
ギャリー先生、本当にお忙しい中ありがとうございました。
講師日記も併せてご覧ください。
*今回は時間が短めだったのと留学コースの学生のインタビュー希望者が多かったため、早めに募集を締め切ってしまい、ご迷惑おかけしました。
まだ明日のブリティッシュ・カウンシルでのUK留学フェアがありますので、まだどこの留学フェアにも行っていない!という方はぜひ4月1日(月)17:00~21:00のブリティッシュ・カウンシル主催のUK留学フェアに足を運んでください。私たちもUCAのブースに居ます。